『天下人の茶』 著 伊東潤
千宗易こと千利休を5人の視点から読み解いていく物語である。
登場人物によって時期などが変わるので、ある程度歴史の流れを知っていと面白く読める章立てとなっている。
歴史展開だけでなく利休が作り上げた「侘茶」に関する作法や道具についても窺い知ることができるものとなっている。
登場人物の立場からの利休像であるので、それぞれの「利休」になっている。
商人、茶人、政治家(?)、謀略家と見解も様々である。
信長の死に関わっているなんてね。
ただそれでも、それぞれの人物から共通の要素として自分の信念を貫き通すことがあげられますね。
だからこそ、自分の死も必要な要素として受け入れてしまうのではなかろうかね。
知ったこと
侘茶の流れも織部流に変わり、江戸時代は遠州流になっていく
高山右近、キリシタン国外追放令でフィリピンのマニラで客死
主要人物
千利休(千宗易)
豊臣秀吉
牧村兵部
瀬田掃部
古田織部
細川忠興
時代
1580~