天地明察を読んで、冲方 丁の別作品を読了。
最近あまり読んでなかった近未来の物語。
やはり、映像のイメージは攻殻機動隊かな。
近未来の設定であるも、そこまで複雑なものではないので入り込むのは難しくなかった。
物語は、少女の出会いと成長。
以下、若干のネタバレと感想。
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マルドゥック・スクランブル〈改訂新版〉 (2010/09/24) 冲方 丁 |
死に瀕したバロットを救った二人組みウフコックとドクター。
生きる選択しをしたバロット。
選択することは、物語の根幹となる一つとも言えよう。
もう一つの根幹が、ウフコック、ドクター、楽園の人々、カジノでの勝負、ボイルド、シェルなど
様々な人間との出会い、それが少女の殻を破る出来事に繋がるのである。
ただ、途中のブラックジャックに関しては実際にトランプを使いながら読んだほうが分かりやすかったと
今更ながら思った。
生きることに意味はない。生きることに価値をもたらすのは、その人の行動によるもの。
これが妙に心に響いた言葉です。