言の葉の庭 感想

言の葉の庭を見ました。
余韻の残る良い作品です。
全編通してほぼ雨が降っている青春物語。
見終わって思ったことは、雨をマイナスではなくプラスとして捉えているなぁと。
雨を登場人物の心情と合わせて、マイナスのほうに利用する作品が多々ある。
この作品では、雨を出会う口実にプラスに捉えていることが斬新だなぁと。
また、雨により一種のクローズドサークルのような周囲と隔絶させる効果も与えているような感じもした。
そこに関してはマイナスなのかな。
二人だけの世界にして周囲を拒絶してい閉じた世界にして逃げているようにも見えた。
ここまで、雨一つにしても考えさせられる作品は久しぶりである。
雨が降るシーンにこだわっていることもあり、背景などはかなり美しいです。
若干、綺麗すぎて違和感がある箇所もあったけどね。
あとは、主人公の少年が「靴」を作ることを勉強していることもあり、
足(靴か)に対するカメラワークも目立ったなぁ。
随分と足にスポット当ててるなと思っていたので、物語が進むにつれて氷解していった。
エンディングで流れる秦基弘の『Rain』も作品とマッチしていて良かったです。
まだ、公開しているので興味がある人は一見あれ。
言の葉の庭 予告
秦基弘「rain」