物語セカンドシーズン 公式サイト
恋物語の六話の感想。
一言で表すとあらば、貝木泥舟ぱないの。
千石撫子を説得しているのに、何故か自分に言い聞かせているように感じられるのが痛々しい。
神原に危害がなされようとしていることが奮起するきっかけになるのも、それを感じる要因と思う。
以下、気になった箇所を箇条書きにて
○貝木のセリフで
「かけがえのないものはいらない」
が彼自身の性格を如実に示していると言えるし、言い得て妙と認識した次第だ。
○千石のセリフで
「世界って世の中って・・・嘘ばっかり」
を聞いてちょっと思い出したのが、Mr.Childrenの『フェイク』だね。
歌詞がこれとリンクしているよのではなかろうか。
○恋物語全体を通して言えば、青春物語という感覚は受けないな。
それは、ひとえに貝木泥舟というおっさんが物語の語り部として存在しているらではなかろうか。
逆に言えばそれが冗長気味だった物語シリーズに、程よいアクセントとなり恋物語が名作(戦場ヶ原談)と呼ばれる所以ではないかと考えられる。
一話単位だと若干イマイチな感じだけど、通して観ると感慨深いものがある作品と云えよう。
○追伸
千石撫子の漫画、あんなに上手いと思ってなかった。
ノートに書いた落書きのような印象を受けていたよ。
ドラえもん好きであるのは分かっていたけど、80年代の恋愛漫画を書くとはねぇ・・
願望があふれ出たのかな?