ROD 12巻 感想

IMG_4147

ROD 12巻
前巻読んだのがもはや懐かしいレベルの期間出てなかったので、もう発売されないのかと考えてころに新刊が。
10年ぶりにでたので、若干記憶があやふやな状態で読みましたよ。

何だかんだ言って読子は読子であったな。
王炎達がジェントルメンと戦っている最中に乱入し、
独特な雰囲気で自分の空気に持っていくというのがね。
でも、言葉足らずですぐにその空気が霧散してしまうのもクライマックスとは言えいつも通りで若干安心。

ジェントルメンの発言で面白いなと思ったのは「人は本によって退化させられた」である。
本を読むことで見識が広がると思うが、逆に出来ないことも広がっていくと。
若干、なるほどと思うふしもある。
マニュアル本を読みすぎて、それから外れると凄いストレスとなり駄目になってしまうこともあるので。
つまり、応用が効かない人間になってしまうと聞くこともありますしね。
このジェントルメンの言葉が他ならぬ自分にも返ってくることは皮肉と言えよう。
肉体が限界に至ってたので、その解決にグーテンベルクペーパーを求めていたのにその内容は彼自身が撒いた種に過ぎないというね。

本好きが紙を武器に戦うのは、皮肉なものである。
好きなものを壊すジレンマとの葛藤が常にあるのだから。
そいういう意味では、読子と王炎は間逆と言えるのか。
読子は本を愛し、王炎は本を憎んでいた(妹の件からの類推)のだからね。
その相反するもの同士の共闘は、深いものがあると考えられる。

ねねねと読子はいつになったら会うのだろう?
物語的に次がエピローグとなりそうなので、そこで明らかとなるかな。
次はいつでるのだろうか。
今回10年だから、次は20年か。

新作アニメが企画されているようだ。
プロデューサーの落越さん、今A1にいるから制作会社も以前と変わるのかなぁと。
でも、検討中だから検討で終わる可能性も。
気長に待ちますか。

R.O.D -THE TV-公式サイト