『君の名は。』 感想

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君の名は。 視聴感想

一番感じたことは、背景綺麗だなぁです。
それがキャラクターの心情とあいまって、物語に強い印象を与える効果となっているでしょう。
『言の葉の庭』でも思ったことだが、背景を写実的というか美麗にするのが新海監督の好みなのであろうかね。
キービジュアルやPVを見たときは、背景それほど写実的にはしていないと勘違いしてました。
実際映画を見てみると、めちゃくちゃ綺麗な背景に驚いた次第です。
特に印象的であったのは、時間経過の早送りシーンだね。
雲が早回しで過ぎていき、朝から夜と時間の流れが早まわしは見てておおっとね。
光の加減や雲の影などの陰影が素晴らしいものがある。
この背景を見るだけでも良かったなぁと思うよ。

キャラクターのセリフにしても、音楽というか歌で表現して映像と合わせているのは面白い。
入れ替わりが何度が行われ冗長気味になる時間帯をそれでメリハリをつけて飽きさせないようにしているのだろう。
男女の入れ替わりも仕種や言動などで、中がどちらか分かるようになっているのがさすがである。
瀧に三葉が入ってるときはなよっとして、三葉に瀧が入ってるときは勇ましい感じとね。
細かいことだけど、それらの仕種など積み重なってのキャラクターとなっている。

物語のテーマというか印象を一言で表すというなら、
ボーイミーツガールで始まる物語というよりは、ボーイミーツガールで終わる物語ということかな。
会ってから何かするというよりも会う事が目的というね。

物語は途中までは良かったが、後半過ぎになると若干だれちゃった感がある。
盛り上がる場面なんだけど、何だろうね。
パンフレットにある新海監督のインタビューに「1曲の音楽を聴いたと思えるものを作りたい」との言葉があったので、
それがこれにちょっと繋がるのかなぁ。
ある種ミュージッククリップのようなものとして作られてるから、音楽というか歌が無いとねとなるのかも。
単に自分の好みと合わないだけとも言えるがね(笑