ROD 12巻 感想

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ROD 12巻
前巻読んだのがもはや懐かしいレベルの期間出てなかったので、もう発売されないのかと考えてころに新刊が。
10年ぶりにでたので、若干記憶があやふやな状態で読みましたよ。

何だかんだ言って読子は読子であったな。
王炎達がジェントルメンと戦っている最中に乱入し、
独特な雰囲気で自分の空気に持っていくというのがね。
でも、言葉足らずですぐにその空気が霧散してしまうのもクライマックスとは言えいつも通りで若干安心。

ジェントルメンの発言で面白いなと思ったのは「人は本によって退化させられた」である。
本を読むことで見識が広がると思うが、逆に出来ないことも広がっていくと。
若干、なるほどと思うふしもある。
マニュアル本を読みすぎて、それから外れると凄いストレスとなり駄目になってしまうこともあるので。
つまり、応用が効かない人間になってしまうと聞くこともありますしね。
このジェントルメンの言葉が他ならぬ自分にも返ってくることは皮肉と言えよう。
肉体が限界に至ってたので、その解決にグーテンベルクペーパーを求めていたのにその内容は彼自身が撒いた種に過ぎないというね。

本好きが紙を武器に戦うのは、皮肉なものである。
好きなものを壊すジレンマとの葛藤が常にあるのだから。
そいういう意味では、読子と王炎は間逆と言えるのか。
読子は本を愛し、王炎は本を憎んでいた(妹の件からの類推)のだからね。
その相反するもの同士の共闘は、深いものがあると考えられる。

ねねねと読子はいつになったら会うのだろう?
物語的に次がエピローグとなりそうなので、そこで明らかとなるかな。
次はいつでるのだろうか。
今回10年だから、次は20年か。

新作アニメが企画されているようだ。
プロデューサーの落越さん、今A1にいるから制作会社も以前と変わるのかなぁと。
でも、検討中だから検討で終わる可能性も。
気長に待ちますか。

R.O.D -THE TV-公式サイト

恐竜

言わずと知れた巨大生物。
6500万年前に隕石や気候変動などで絶滅したと言われている。

近年、皮膚に羽があったことや骨の構造などで鳥が恐竜と同系というの専らである。

恐竜とは陸上に生息し骨格上2足歩行できる生物のことであるようで、
プテラノドンのような「翼竜」、フタバスズキリュウのような「首長竜」などは厳密には恐竜ではないとのこと。
これを言えば、ちょっとした恐竜通になるか細かい奴だと思われるかはその人次第である(笑)
悲しいことに興味ない人にはぶっちゃけどうでもいいことなのでね。

なので、ドラえもんの映画『のび太の恐竜2006』のピー助はフタバスズキリュウであるのでタイトルは違うだろうとのツッコミも出来るようになるよ。
この作品リメイクということもあり、恐竜の姿勢なども研究成果を受けて改善されているので初期のと見比べるのも面白いです。

参考図書
ドラえもん のび太の恐竜
ドラえもん のび太と竜の騎士

傷物語 熱血編 感想

傷物語 公式サイト

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公開された『傷物語 熱血編』を観てきたので感想を。
『鉄血編』からの続きを忘れてたので、唐突に暦とドラマツルギーの戦いが始まりオヤッとね。

鉄血編のオープニングは仏教要素というかエキゾチックとでもいうか神秘的な感じの曲でしたが、
熱血編のはポップ調というちょっと明るい感じにしていたので作品とのマッチングであろうね。

物語の天候が基本的に曇りなのは、やはりキャラクターの心情主に阿良々木暦を表現しているのではなかろうかね。
なので、後半羽川と会っているときに若干晴れ間が見えるのは面白いところである。

バトルシーンは良かったね。
特に、ドラマツルギーとの戦いで腕を切り落とされてからの超再生からの逆転と。
まさに王道的な勝利の形は燃えるものがある。

羽川との絡みはまさに青春物語を見てるようで、若干羨ましくもあり照れくさいものがある。
振り切った音楽でおちゃらけ感を増大させて真面目な場面との対比となっていたと思う。
小説で読んでいたときはそこまで思わなかったのが、映像で見ると羽川がここまで近い存在となっていたことだね。
あれだけ向き合ってくれると、惚れてしまうというか好かれていると勘違いしてもおかしくはないであろう。
あの巨乳に、パンツを恥ずかしながら見せる姿など尚更にね。
これが幼馴染といか仲良くなって長いのがあれば、いいがあまり接触が少ない相手からそこまでの行動を示させると暦が怖いという感情を持つのはしょうがないであろう。
裏がみえないこからこそ表も見えないとね。
だからこそ、羽川の考えが読めないから気持ち悪いとか重いとかの言葉が出てくるのであろうね。

今回は、羽川との絡みが多くあったので熱血編ではまさにヒロインであろう。
暦との会話の中で日常を諦めずに居られたのは、ひとえに羽川の存在があったからこそと言うのは言いすぎではないであろう。
エピソード戦で羽川が傷ついたとき我を忘れて道を踏み外しかけたり、新学期に会おうと前向きな発言をしたことから類推することができる。
これらの浮き沈み含めて副題である熱血を兼ね合わせてとるとしたら、流石であるな。
今回の忍はオマケのような存在になってたのがより羽川の存在を浮き彫りにする効果になっている。

傷物語を見ると暦は何故羽川と恋人同士にならなかったのは不思議に思う。
人外になってもあそこまで尽くしてくれる存在では中々稀有であろう。
自分のことを好きなんだろうと勘違いしてしまってもおかしくない事態でったのにね。
単に暦が恋愛に無頓着であったからという回答でもいいが、エロ本買いに行って吸血鬼に会うことを考えると女の子に無関心とは言いがたい。
今回の話でこの恩はいつになっても忘れない、いつだって側にいるようなことを語っているから恋愛対象から外れてしまったのかなぁと考えるくらいだね。
甲斐甲斐しく世話している姿は恋人というよりも母親であるね。
世話好きがあだとなったかも。

ざっくりとだけどの感想でごあす。

魔法使いの嫁 前編 『星待つひと』 感想

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魔法使いの嫁

劇場といえども、30ほどなのでOVAを上映していた感じだね。
しかも、本編流れたあとに制作ドキュメントがあり、「アレッ」と思ったことは内緒。
これに関しては告知あったのかなぁ。

映像は、素晴らしかったです。
イギリスにおけるファンタジーのような幻想的な世界感を美術や小物で表現されている。
この美術や小物が、世界感を示す道しるべのようなものになっているので力の入り方もひとしおである。

アンジェリカの工房の背景もファンタジーの世界をひきあげる一つとなっている。
工房ゆえこその雑多さや使い魔や精霊達の存在が一際である。
最後の荷物の圧縮と鳥の形成の魔法も地味だからこそ派手に。

朝の食事シーンの料理も美味しそうでしたね。
後ろでシルキーがトマトを山ほど運んでいたのは、ちょっとクスっとしたね。
団欒のシーンでは程よい空気感が醸し出されていて、それなりに関係が進んだことを鑑みることが出来る。
そして、指輪と杖が見えることから時間経過は単行本5巻辺りということかな。

だからこそ、チセとエリアスの関係もちょっと近くに感じられるのか。
骸骨顔で表情が分からないエリアスを見て、チセが機嫌良くないと思うほど表情を読み取るとることが出来るのは関係が進んでいると言えよう。
この作品における楽しさの一つが、キャラクター同士の微妙な間であると捉えてます。
その間をアニメで描写されているがの、良かったですね。
特にチセの何か言いたいことがあるのに、遠慮しているのか引っ込めてしまうなどのを表情で類推できるところなど最高であるね。
監督がインタビューでこの作品のテーマは「家」と言ってたのですが、個人的には「家族」かなと。
チセ、エリアス、ルツ、そしてシルキーが居る場所でこその関連性と思い、誰といるかが重要ではないかと思い「家族」が思い至るのである。
朝ごはんそっちのけで会話していると、シルキーがちょっとおこり気味にお玉を振っているのがちょっとしたアクセントになっている。
ただ、「家」も特定の家ではなくいつものメンバーがいる場所と考えれば上記の「家族」と同じような意味合いになるかなぁとふと思いつく。

幼少期のチセを描くということで、暗くなるなぁと。
その暗さも目の隈や半ズボンという少年の格好(居候のお下がり?)しているのが、じんわりとチセの環境を醸し出している。
チセの周囲に出てくる良くないものが登場してくるさまは、ぞわぞわ感とスピード感がありひっ迫間がありそれが図書館の光を見つけた時の安堵感を増すものとなっている。
最後に登場した三浦の笑顔はうさんくさいがチセにとっては、同じものが見える人として安心があるのだろうか。

これから物語が始まるというところで、終わってしまったので続きが気になりますね。
もう一回見たいけど、上映前の広告と後のインタビューがなぁ。

撫物語 感想

西尾維新最新作 『撫物語』読後感想

物語シリーズのお騒がせ少女である千石撫子にスポットが当たってる作品。
前巻の忍の物語とは違って非常に読みやすかったです。
これはいつも思うが、敢えて変えているとしたら流石である。
何が違ってるかと思うと、1人語りという点かな。
老倉育の時も若干ながら読みづらいことがあったので、そうではないかとね。
独り言を聞いてる感覚になるからかもね。
『恋物語』の貝木は、戦場ヶ原がいたから会話のメリハリが効いていたのでろう。
これはアニメやドラマなどでの会話劇が好きなことが起因しているであろう。
会話と会話のキャッチボールから生まれる空気感というか雰囲気がいいのである。
だからこそ、1人語りの物語が読みづらかったのではなかろうか。

ただ、『孤独のグルメ』は好きなのは何故だろう?
あれこそ、独り言のオンパレードなのに(笑

千石撫子もまた『化物語』から考えると、成長というか色々と変わったなぁ。
変わったことといえば、多少前向きになったことかな。
物語の語り手であるのに自発的に動かすのではなく、相手主導で物語が進んでいくのは相変わらずなのにね。
月火や扇、余接などとね。
そういう意味では、触媒ような立ち位置といえるのかも。
相手の一面を引き出すキャラクターとしてね。

自分から動いているのは、暦と漫画に関してかな。
漫画に関しては『化物語』から一貫しているから尚更に。
一番好きな漫画が『ドラえもん』で、何故か忍とドラえもんマニアを張り合うことになるとはね。
両者とも相容れない感じであるのが、マニアの深さを思い知る。

老倉育とも普通に会話していることから、コミュ能力そこまで低くなんじゃないかと思うのだがね。
知っている人限定ならば、そうなるか。

今回で、忍と若干近づいたということだけでもちょっとした進展と言えよう。
『囮物語』で言われた皮肉を、そのまま返しての歩み寄りなので前向きになったと言えるのではなかろうか。

今回で疑問だったのは、撫子と余接との関係である。
こんなに悩み事を語り合える(撫子が一方的に)間柄だったけか。
前の巻忘れてるのか、もしくは撫子と余接が仲良くなる物語が別にあるかだな。
余接も余接で月火とも喋ってるような感じだったから、以前のように人形のふりをするのをやめたのかな。
忍も月火の影に入って移動してくるなど、かなり親密な間柄になってるのは何だろう。
月火に対するアプローチが変化したのであろうか。
そっと見守るよりも積極的に絡んで利用していこうとかね。
となると、撫子が臥煙伊豆湖のグループに属する可能性があるので撫子とセットで月火が活躍する未来があったりしてと邪推する。

たくさん割れ!

恐竜学で著名な小林快次先生のトークショーに行ったので、そこで感じたことを書いてみます。
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親子連れが多かったが、専門用語などに反応したりと物知りな子供が多いなぁと関心しながら聴いてました。

細かい内容は、言いとして気なった言葉を箇条書きにて

    たくさん割れ!

恐竜を見つけるにはという質問に対しての回答。
化石と石の区別をするには、たくさんの化石を見ることが大事。
経験が一番というのは、骨の構造を知ることで石との違いを認識することが出来るようになるのであろう。
つまり、どんどん石を叩いて探す地道な作業が何だかんだと一番の近道ということなのでしょう。

    人と違うことをする

小林先生がよく化石を見つけるのは、人と同じ場所に行くのではなく敢えて発見されづらい場所にいく。
可能性は低いがゼロではない。
入りづらい場所や危険な場所などもそれと同じで、行かないからこその新発見が出てくる。
近年、日本で発見されるようになったのは日本に化石は出ないとの先入観があり、その意識が変わってきたからでは。

    熊は可愛い♪

危険な場所になると、大きな動物などと遭遇することあがある。
小林先生は、1回の調査で熊を4回ほど見かけたそうです。
それに対する言葉が「熊は可愛い」である。

このトークショーから考えたことは、ひとえに知ることは世界を広げるである。
化石と石の区別やその発見された化石が恐竜であるかないか。
そして、恐竜だとしてそれが既存のものか新種か。
その化石がどんな種でどこの部位であるのかと様々と考えることが出来るのである。

追記

知ることが世界を広げるということでは、自分の好きなアニメや漫画などでも同様のことが言える。
30年以上続いてるガンダムシリーズ(ガンダムinfo)など知らないと、全部同じに見えてしまう。
色々知ると、MS-06やRX-78などの記号だけで会話が成立するにまで至ります。

自分をにわか戦車好きにしたガールズ&パンツァーなどは、戦車だけでも数多くましてや登場人物など30人以上と
把握するまでにちょっと時間を要したものです。
ミリタリー要素知らなくても楽しめるのですが、知っていると違った視点から作品に触れることが出来るようになる。
発売されているBlu-rayやDVDなどの軍事監修者たちのコメンタリー(おっコメ)を聴いてると、本当に楽しそうに見ているのでね。